桂馬蒲鉾商店4代目見習い中の 村上優美と申します。
現在に至るまでのプロフィールを書かせていただいています。
私は、高校を卒業するまで、尾道に住んでいました。
1階が、かまぼこの製造工場、2階が販売店舗・商品詰合せ所になっており、その上が住居スペースでしたので、かまぼこと共に成長させていただきました。
私は、幼いころから両親が仕事をする姿を身近に見て育ったのですが、2人の大変そうな姿を見て育ったため、会社を経営するということはとても大変だと感じておりました。
当時は、私には到底会社を継がせていただくことは、できないと思っていました。
高校卒業後、東京の大学へ進み、小田急沿線の経堂で一人暮らしを始めます。
その時には、「もう尾道には帰らない。東京で就職して生活していきたい。」 と、都会への憧れの気持ちいっぱいで尾道を離れました。
ところがいざ、東京で一人で生活してみると、尾道の街の魅力に気付き、
また忙しい中、私たち3姉妹を育ててくれた両親への感謝の気もちが
日に日に大きくなり尾道が恋しくなりました。
大学在学中、私は「食」にとても興味があることにも気づき、
大学に行きながらフードコーディネーターのスクールに通ったり、パティシエの資格を取得しました。
その中「食」というものが私たち人間の体をつくる中でどれだけ大事なものかも知りました。
ただ美味しいだけでなく、体に良い食品に興味があり、そんな食品に携わり、『食品を通してお客様に笑顔になっていただく』仕事がしたいと思っていました。
尾道を離れてからは、様々な地域の蒲鉾もたくさん食べました。
原料、製法、味の違いに驚きました。
その中で、祖父や父をはじめ桂馬スタッフが毎朝作っている伝統の蒲鉾づくりは、とても貴重である事を知りました。
弊社のように、毎朝、瀬戸内の生魚をさばき、無添加であるかまぼこは、全国にほとんどないという事も知り、桂馬の蒲鉾がさらに大好きになりました。
「こだわりの材料と伝統製法で作る桂馬の蒲鉾は、途絶えることなく作り続けなければならない! 蒲鉾を通して多くの方に喜んでいただきたい!」
と強く感じ、蒲鉾屋を継がせていただきたいと思い、大学卒業後は、関東の蒲鉾屋さんで修行させていただく事になりました。
神奈川県小田原市での修業を終え、尾道に帰ってきたのは、24歳の時です。
まず始めたことは、桂馬蒲鉾を身近に感じていただき、知っていただくために、かまぼこ娘のブログ(現 女将と三姉妹のブログ)を書き始めました。
そして、若い方にも蒲鉾をもっと好きになってほしいという思いで、
全く新しい感覚の蒲鉾、あっと驚くような新商品の開発をして、若い方や、今まで蒲鉾にあまり興味を持ってくださらなかった方にも桂馬蒲鉾を知ってもらおう!と、様々な新商品作りにチャレンジしました。
そして2008年『柿果(かきか)』という、お魚のすり身と果物の柿を使ったスイーツ感覚の新商品、
2015年には、お魚すり身のスフレケーキ『AKARI』が誕生しました。
柿果・AKARIは、たくさんのメディアの方に取材していただき、今までと違う世代の方に店頭に足を運んでいただく事ができました。ありがとうございます。
その後も、あずきわんず、バナナがーる、ぽてとボート・・・など若い方向けの新商品の開発に取り組んできました。
この他、全国の方に弊社を知っていただくために、東京の百貨店での催事にも年に1回程、出店させて」いただくようになりました。新しいお客様との出会いは、とても嬉しく、また色々なご意見もいただけて勉強になります。
2020年は、お惣菜かまぼこシリーズの商品開発にも力を入れています。半熟煮たまご天、お魚すり身の桂馬流お好み焼き、おさかなコロッケチーズ、など作らせていただき、贈答用としてだけでなく、ご自宅でもお楽しみいただけますように。
これから・・・。
美味しくて体に良い蒲鉾がもっと多くの方に愛される食品になり
「朝食には蒲鉾!」というイメージが定着して行くよう努めていきたいです。
魚をそのまま食べるより、一度すり潰した蒲鉾は、
消化も良く、必須アミノ酸スコア100! とても栄養があり、低糖質!ダイエットなどにも適しています。
お子様や年配の方には特に召し上がっていただきたい体に良い食品です。
また、贈った方も贈られた方も笑顔になっていただけるように、
美味しさや見た目の華やかさ、お客様へのおもてなしも追求していきたいです。
蒲鉾を通して人と人とを美味しい笑顔で繋ぐ事ができるように日々精進して参ります。
現在は、3児の母(2年生、5歳、0歳)として、育児をしながらお仕事をさせていただいております。 至らない点もあるかと思いますが、これからもよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
桂馬蒲鉾商店 4代目 村上優美
女将と三姉妹のブログ https://keima-kamaboko.com/blog/
お問合せメールアドレス shop@keima-kamaboko.com 2020年9月更新